お風呂は倒す、もの。

休職に入ったばかりの夏、一番うつが重かったとき。お風呂にはいるにも一苦労でした。

夏なので、いくらずっとうちにいると言っても汗もかくし入らなきゃいけないのは、よーくわかっていたのですが、身体が動かないのです。そもそもお風呂を洗う、お湯を張る、着替えを用意する、身体や髪を洗う……なんてステップが多いんでしょう。とてもハードルが高いことに感じられました。

これでも元々はお風呂大好きでした。夏でも必ず湯舟に浸かるし、何種類か常備している入浴剤を選ぶのはささやかな楽しみ。週末は友人とスーパー銭湯へ、旅先でも銭湯情報は忘れずチェック。むしろ風呂マニアに近いくらいです。

それが何とか最低限の衛生を保つためのシャワーを浴びることが精いっぱいになってしまいました。

うつの怖さは、当たり前にこなしていた日常生活を行う気力さえも奪っていくことかもしれません。本当に食事とトイレという本能的行動以外は寝ることしかできなくなりました。

まさにお風呂は倒すべき敵でした。汗でベタベタして気持ち悪いから仕方なく、気力を振り絞ってシャワーを浴びることしかできませんでした。

それが1~2か月眠り続けた後、なんとか短時間湯船に浸かれるようになり、今は好きな入浴剤を楽しめるまでに回復しました。コロナが落ち着いたら、またのんびりスーパー銭湯も行きたいです。

うつの一番重いときは何もできない。それを自分で責めずに、できないことは割り切ってひたすら休む。それが前に進む最良の道かもしれません。