どうして、うつになったのか。~新社会人編

何とか卒論もクリアし、晴れて社会人になった私。

初任給をもらったときの嬉しさや歯がゆさ、家族にケーキを買って帰る家路の高揚感は今も覚えています。

さて研修を終えた私が配属されたのは商店街の一角にある金融機関のカウンターでした。

もちろん新人研修もありましたが、実務は現場で見て、やって覚えろ形式です。

ひっきりなしに来るお客さま、要件は話すまでわからない。振込なのか税金の支払いなのが、住所変更なのか……お客さまが怖くて仕方なかったです。

お客さまがロビーで、目の前で待っている中、素早くミスなく仕事をしなくてはいけないという環境は、私にはこれも大きなプレッシャーでした。

金融機関の業務マニュアルはとにかく細かいのです。(株)と略していい書類と株式会社とちゃんと書かなきゃいけない書類がある、ちょっとした書き間違いにも訂正印が必要など……。

正直、私にとっては「どうでもいいじゃん」と思えるようなマニュアルもたくさんありました。

どうでもいいマニュアルのために、お客さまに必死に頭を下げたり、ときにはご自宅まで書類の取り直しに行きました。

でもマニュアル通りやらないと、本社監査が入ったときに減点されてしまいます。

そう。金融機関はできて当然、できないと減点と言う方式だったのです。入るまで知りませんでした。

「資格をとって金融のプロになる」という、初々しい甘い過ぎた夢は、1年も経たずに脆くも崩れ去ります。

また移動してきた上司……いわゆるお局さまの嫌味も毎日辛い要因でした。

よく「石の上にも三年」といいますが、2年めにして再び心療内科に通いだし、じきに休職にはいることとなりました。